12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 19:17:17.80 ID:Dd59npfE0
「Pチャン?話聞いてる?」
事務所の階段を転がり落ちるように外へ出た。
多少の雨が降っていたが、運よくすぐにタクシーを拾うことができた。
そのおかげで、然程濡れる事もなかった。
「ねぇ、Pチャン!」
隣に座る少女が俺の耳を引っ張りながら、大きな声でそういった。
「ああ、聞こえてる。話はもう少ししてからだ。俺にも何がなんだかわからない」
妙な客を拾ってしまったと思っているのだろう。
タクシーの運転手は怪訝そうに顔をしかめた。
だが、俺には関係ないことだ。
まずは、一刻も早く、少しでも事務所から離れる。
それが今最優先で考えるべき事なのだ。
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