73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 01:23:43.61 ID:6MYCh0Rn0
「仮に、巴の話が本当だとする。その場合、社長は信頼に足る人物で今回の一件は社長を付回していた「何者か」の関与が疑われる。そういうわけか?」
空になったコーヒーカップを無造作にテーブルの際へと寄せる。
組員の視線がこちらに向くのとほぼ同時に巴が軽く右手を上げて、それを制した。
「なんじゃ、まだ信じてくれんのか?さっきのうちの言葉は本気なんじゃがのう……」
「あくまで主観の話だろう?巴の覚悟は酌むさ。本気で言っていたのもわかる、俺の目もそこまで節穴じゃあない。」
「ふむ、主観の話、か。つまり、Pは物証が欲しい、という訳じゃな?」
「ああ、『嵌められている』と言い切るにはそれなりの証拠が必要だろう?」
巴の事を疑っているわけではない。
彼女の真剣さに偽りは無い。彼女はそういう眼をしていたのは間違いが無い。
だが、それだけで全ての情報を鵜呑みにすることはできない。
ナターリアと村上組には関係があるのかも知れない。彼女が持っていた拳銃の出所として村上組は一つの候補に挙げることもできる。
それに、何故、こんな形で呼び出されなればならなかったのかも理解に困る。
事情があるなら多少なり、伝えてくれればよかったのだ。
わざわざ封筒を使って、まるで脅迫のような手法で呼び出す必要性も無いではないか。
物事は客観的明らかな事象から判断しなければならない。
事が事なのだ。選択肢を違えることは許されない。
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