74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 01:35:25.16 ID:6MYCh0Rn0
「この紙に書いているものは何じゃと思う?」
巴はテーブルの上に並べられた紙のうち、一枚をついと指で引いた。
「おそらく、社長の借金の貸主と各所への借金の額とでもいったところか?」
「御明察じゃな。その通りじゃ」
紙の上にはずらりと会社名と日付、そして数字が並んでいた。
甲銀行に、Aローン、Bファイナンス、エトセトラ……。
借金の額は数十万円から数百万、中にはその上の桁も見受けられた。
何しろ、借金先の数が数なのだ。その合計額はかなりのものになる。
「それで?このリストに何かあるというのか?」
「ああ、それはこれから話そう」
巴は再び、その細い指を絡ませその上に小さな顎を乗せた。
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