6: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/06/15(土) 19:45:22.99 ID:H1z/2ATLo
ひとつだけ溜め息を吐き、ゆっくりとドアを開けると視力を奪うほどの強い光に思わず目を細める。
それと同時に風の流れを身体が感じ、陰鬱とした気持ちが少しだけ晴れた。
夏の匂いを感じながら、一歩を踏み出すと暗転したはずの世界が光彩を取り戻していく。
切れ目の無い空と、まちまちの高さの建物と、光の残骸が生み出す目の中の影。
そして、広がり続ける青の中に溶けてしまいそうなほど儚くどこか虚ろ気な様子の少女がひとり。
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