過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:47:18.87 ID:aEntuCFko
恵美「それで、どうしてこんなところに……? それも、今」

恵美に責める意思はなかったが、オルバは苦い顔をして頭を下げた。

オルバ「まず謝らせてもらおう、エミリア。長い間お前を一人にしてしまった」

恵美「いいのよ。不可抗力だったわけだし」

オルバ「うむ……。あの時ゲートに入りそびれた私は、当然その後を追いかけることを考えたが」

オルバ「すぐにそうすることができなかったのだ。魔王はエンテ・イスラから消えたが、魔王軍残党の数は多かった」

オルバ「奴らの討伐、教会や諸王国との折衝、そして魔王とお前が飛んだ世界の特定」

オルバ「それらが済んで、ようやくお前を迎えに来られたというわけだ」

話を聞いて、恵美の表情が喜色に染まる。

恵美「じゃあ――」

オルバ「うむ、最早エンテ・イスラに魔王軍の脅威はない。あとはお前が帰れば全てが丸く収まるようになっている」

オルバ「エメラダもアルバートもこちらには来ていないが元気だ。お前のことを本当に心配していたよ」

恵美の眦に涙が浮かんだ。
自分にも、帰る場所はあるんだ。心配してくれる人はいるんだ。
その想いを制御できず、恵美は泣き笑いのような表情になる。
それをオルバは微笑ましそうに見ていた。


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