過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:53:37.81 ID:aEntuCFko
辺りが静寂に包まれる。
店員も、客も、誰もが何が起きたか分からないように呆然としている。
その中で、仕留め損ねた、と恵美が舌打ちした。
それがきっかけだったか、

木崎「……お客様! こちらへ! 裏口から避難して下さい! 店員の皆もだ!」

店員の一人が自分を取り戻し、叫んだ。
その声に弾かれるようにして、店内の人間が恐慌しながら店の奥へ走る。
魔王はただ一人、痛めた肩を抱えながら恵美をまっすぐ睨んでいた。

恵美(できる店員がいるじゃない)

恵美にとってはなおのこと好都合だった。
どうやら魔王の精神操作とやらも大したものではなかったようだ――
そう心中で嘲笑した。

木崎「まーくん、君もだ! 早く!」

真奥「……大丈夫です、先に行ってて下さい。警察と救急をお願いします」

木崎「何を馬鹿なことを――」

店内に残っているのは魔王と先ほどの店員のみだった。
この期に及んでバイトごっこを続ける魔王に恵美の苛立ちが増す。
そのとき、

真奥『……今すぐ逃げて、警察と救急を呼べ! 避難した人全員を安全な場所へ誘導しろ!』

エンテ・イスラの言語だったため店員には分からなかっただろうが、
魔王が店員に向かって催眠魔術をかけた。
途端、彼女が今までのやり取りがなかったかのように裏口に向かう。


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