過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/15(土) 22:44:55.05 ID:aEntuCFko
立ち続けて一時間以上経ち、恵美が脚の疲れを気にしだした頃。
マグロナルドに異変があった。

恵美「ッ!?」

瞬間目をやると、店の奥まった場所で何かをしようとしている青年の姿。
その身体には、先ほどの微かなものとは違う、確かな魔力を宿していた。

恵美(……本当、に、魔王……)

間違いないはずだ。
魔王を追って来たこの世界のこの街に、たまたま他の悪魔がいたなどという偶然があってたまるものか。
意識してみれば、その黒髪と顔つきには魔王の面影が見えた。

恵美(いや、考えてる場合じゃない……あいつ、あそこで何を……!)

何をしようとしているかは分からないが、魔王が魔力で行うことが良いことなわけがない。
慌てて手に持っていた本を棚に戻し店を出ようとすると、

恵美(! ……魔力の行使を、やめた……?)

見れば魔王は他の店員と話していた。
何かの術を発動しかけて、やめたという風に見える。

恵美(……どういうことなの?)

魔王を見つけたかと思ったら、あろうことか人間の姿で真面目に働いている。
かと思えば魔力を使って何かをしようとし、やはり止めている。
停滞した日々から突然の事態の急変に、恵美は混乱していた。


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