過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/06/15(土) 22:46:47.04 ID:aEntuCFko
明日は魔王の働く店に入ってみようか……と今後の計画を練りながら歩く恵美。
彼女が自分のマンションに近づくと、深夜だというのに一人で立ち尽くしている人影があった。
仮に暴漢の類だったとして、聖法気を使わずとも対処は容易い。
そう考えつつ、恵美は人影に目をやりながらマンションに近づく。
近くに寄ると、変わった風体であることに気がついた。
初夏のうだるような暑さの中、その人物はフードのついたマントを着込んでいる。
恵美「……え?」
それが見慣れた、だが長い間目にしていない大法神協会のローブであることに恵美が気がつくと、
「久しぶりだな。私の顔は見忘れてしまったかね? エミリア」
男はフードを外した。
恵美「……オルバ!」
かつて共に旅をした仲間。大神官オルバの姿がそこにあった。
***
恵美「大したものはなくて悪いけど」
オルバ「いいや、礼を言うよ。喉が渇いていてね。この世界は暑いな」
恵美「それはこの季節にその格好ならそうでしょうよ」
恵美の部屋に座り、出された麦茶を飲み干すオルバを見て、恵美がくすりと笑う。
恵美(笑ったのは……何ヶ月ぶりかしら)
旅の仲間達は、恵美――勇者エミリアにとって心から信頼できる仲間だった。
言うなれば、少し年上のエメラダとアルバートは姉と兄のような、
経験豊富な老人でありパーティのまとめ役だったオルバは保護者のような立ち位置だったのだ。
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