過去ログ - ◎「狐と人形」
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17:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[sage]
2013/06/30(日) 18:19:27.27 ID:d541VHZy0
◆◆◇05◇◆◆

火灯月祢は俗に言う優等生そのものであった。

成績優秀で運動神経も良く正に文武両道、さらに美人でミステリアスのプロポーション抜群とまで来た。

天は彼女に万物を与え申たらしい。

この話は私の数の少ない友人達から聞いた話ではあったが、何処となく、いや、何処も彼処も嘘でしかなさそうな雰囲気である。

別段私の数の少な過ぎる友人達を貶す訳では無いが、それでも、幾らなんでもというような感じではある。

事実は小説よりも奇である、とは良く言う物だが、残念ながら俺はそれを小説でしか見た事が無い。

嘘くさい話には尾ひれが憑くものであるが、それでも大き過ぎると喰えない物だ。

少なくともあんな光景をこの間近で見た者として、それは信じられるようなお話ではなかったということなのだが。

一体どうしてそんな彼女が古典部に入ったのか。

そんな完璧超人とも言えよう非凡なる彼女が、

一体どうしてこの平凡としか言えない僕に困った事を露出したのか。

別に伏線でも何でもないんだけれど。

ちなみに言ってしまえば困った事とは単なる力仕事だったらしい、初日に手伝わされた。




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