20:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[sage]
2013/06/30(日) 18:29:24.77 ID:d541VHZy0
狐「大方、私の事は訊いて居るんだろう?君の症状を見れば分かるよ」
◎「蕁麻疹でも出てたんですか!?」
狐「……ふふ、いやね、こちらからは良く見えていたよ負け犬の遠吠えが……ね」
読心術でも出来るのだろうか……
狐「昔かじった程度さ」
◎「かじった程度でそこまで分かるんですか…………火灯さんって俺の一つ上ですよね……」
無言が続く、別段可笑しな事は言ってはいないはずだが。
狐「……私はね、余り言う事では無いんだが、火灯という苗字があまり好きではないのだよ」
放火魔の様ではないか、と無愛想に言った彼女は、とても優等生の様ではなかった。
◎「……じゃあ、どう呼べっていうんですか」
狐「それは決まっているよ、楽しげにつっきーとでも呼べば良い、つきのんだとさらに好い」
◎「月祢さんと呼ばせて頂きます」
狐「なんだ、つまらない」
否、俺の知って居るような優等生ではなかった。
そんな俺の心を見透かすが如くに(実際に見透かされていたとなると、随分と恥ずかしい事も実は聞こえてしまっているのでは、
と実に不安に包まれるのだが)彼女はからかうような身振り素振りを加えて。
狐「うん?おやおや、この様な優等生はお嫌いかな?もっと可愛らしくしてみてみようか?」
両の手とは人間の顔の次に感情豊かであるとされているが、まさしくその通り、
それともただ単に彼女のそういう話術というか手述が上手過ぎるだけなのか。
◎「からかうのはよして下さい」
狐「からかってはいないさ、面白がっているだけだ」
◎「それをからかうというんですよ」
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