過去ログ - ◎「狐と人形」
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31:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/07/07(日) 23:43:18.77 ID:41sraAne0
ともあれ、月祢さんはその少女を連れてきた、学年を示す名札は紫だったので僕と同学年である、

彼女はそれこそ西洋人形の様であり、大きな人形が学生服を着ているような、そんな気分だった。

大きい人形、とは言っても高校一年生としてみればとても小さい方である、正直私の小学生低学年時の身長にも勝ってはいないと見える。

俗に言うお嬢様結びというやつだろうか、さらにそれに三つ編みを追加したような髪型をしている、

とても特徴的な髪型だった、とても特徴的な髪型ではあったが、それを見て僕が彼女を『西洋人形の様』と評した訳では無い、

僕が彼女を『西洋人形の様』と評したのには理由がある、

それは特徴的なお嬢様結びでも、小さすぎるその身長でもない、

彼女の眼には、ハイライト、光が宿っていなかった。

それは漫画やライトノベルの様に、二次元のキャラクターの様に、

良く漫画やライトノベルでは『まるで人形のようだ』と言われる事があるが、俺はそうは思わない、

人形には、生気が無い、活力だとか、気力だとか、希望だとか、それで居て絶望だとか、渇望だとか、そういったものが一切無い、

欲望が無い。

彼女はそれと全く同じ眼をしている、

まるで人形の様に、

遊んでみたら両眼が違う方向に向きそうな、一回転でもしそうな。

そういったおかしさがある、そしてその眼は残念なことに、私の眼と、とても似ていた。

もしかしたら、彼女は二番目の妹なのかもしれない、

そうでないことを切に願う。




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