42:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/07/15(月) 15:34:27.72 ID:jLNmiCzZ0
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鋤沙碧樹が、その本性を現したのは、古典部に入ってから数えて四日後の事であった。
週を跨いで来た月曜日、一週間の強敵とも言えるその日に、彼女は口を開いた。
人形「二重丸さん、ちょっと席を、外しますね」
ぱたむ、とこれまた気前の良いような音が鳴ると思えば、生気のない目をこちらに向ける碧樹ちゃんが居た。
御丁寧にもそういって碧樹ちゃんは部室から出て行った、(流石はお嬢様である)結構な急ぎ足だったので恐らくは重用であったのだろう、
しかし、本さえ置いて行くとなると、どういうことか、
気前の良い音はしたものの、無造作に置かれたその本には、どう表現したものか、
とても俺からしてみれば異形な何かが写っていた、いや、正確には描かれていた。
異質であり異形なものが、異常に、しかしさながらそれが通常の様に。
とてつもないデジャビュを感じ取りながらも、怖いもの見たさというのか、俺はその本を躊躇しつつも、手に取った。
盗ったのだ。
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