46:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/07/15(月) 15:37:35.77 ID:jLNmiCzZ0
恐る恐る振り向くと、そこには閻魔が―――という訳でもなく、相も変わらず眼に生気も何もない、人形のような女の子が、そこには居た、が、
しかし、依然として違っているのは、彼女が満開の笑みを浮かべていたことだ、それはさながら、狂喜的でもある、
正直に話そう、正直怖かった、何か見てはいけない物を二度見処か何度見でもしたような気がする。
そんな風に私が心の奥底から心の中だけで彼女に謝罪していると、(口には出せなかった)
人形「えっと、それ、私、のですよね?」
人形「もしかしたら、二重丸さん、も興味、あったり、とか?」
◎「ああ、いや―――」
有るはずがない、そんなもの、俺は一般的な只の男子高校生である、そっちの趣味は無い、興味も無い、興趣も無い。
人形「うむむ、いいんですよ、何も言わなくても、大丈夫です、きっと分かってくれる人はいます、私とか」
君が一番わかっていない、無実なのに同情されて無理に受け入れられる(というかこの場合は無理強いされている、のだが)とは、
こんなにも虚しい物なのか、説教の壁を超えた何かを垣間見た。
人形「大丈夫です、私が一緒になってあげます、赤信号でもおばあちゃんと一緒なら渡っても大丈夫です、生暖かい目で見られます」
それは全然大丈夫じゃない、お婆ちゃんと一緒でも赤信号は渡るな、仮に渡ったとしても僕達ではお婆ちゃんにはなれない、
現実というトラックに轢かれたくないのであれば、身体が四散したくないのであれば、ちゃんと青信号を渡れ。
◎「いや、駄目だよ渡っちゃ」
人形「そうですか、そうですね」
常識はあるようだ。
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