過去ログ - 岡部「離合集散のアンフィビアン」
↓ 1- 覧 板 20
2013/06/18(火) 19:37:47.08 ID:/E1DCJY6o
漆原さんたちがラジ館を後にし、再び静寂が訪れた。
曇り空を割って差し込む光がわずかに赤く染まり始めている。
212: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:38:14.50 ID:/E1DCJY6o
鈴羽「ともかく、これでレジスタンスの創設者に顔向け出来るよ」
倫太郎「創設者……とある世界線において創設者は俺だったりしたんだが、この世界線では誰なんだ？ 気になるな」
213: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:38:44.65 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「御託並べはほどほどにしろ。で、誰なんだ」
鈴羽「……えっと、それが、実際に会ったことはないんだ」
214: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:39:15.98 ID:/E1DCJY6o
鈴羽「……ある時、彼女はネット上でSERNの悪事の数々を暴露をするんだ」
鈴羽「操作される為替レート。盗まれて独占される技術。謎の死を遂げる政治家や技術者たち」
215: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:40:01.61 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「あぁ……元気にしてたか？」
岡部くんは目を細め、慈しむような声で問いかける。
任務の時の岡部くんからは想像もできない優しい声。
216: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:40:31.11 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「……まゆり」
ほんのわずか間をあけ、岡部くんは椎名さんの名を呼びかける。
217: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:41:20.09 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「ふー……」
今まで痛みを堪えていたのか、岡部くんは大きく息をつくと同時に顔をしかめた。
218: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:42:27.36 ID:/E1DCJY6o
牧瀬さんの暴走が収まって十数分後──
219: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:43:00.02 ID:/E1DCJY6o
鈴羽「……今なら分かる気がするよ」
倫太郎「……？」
220: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:44:14.25 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「……我ながら迷惑な話だ」
ぼそっと呟いた岡部くんを見て阿万音さんがふっと微笑む。
221: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/18(火) 19:45:29.75 ID:/E1DCJY6o
倫太郎「…………」
ハッチが閉じ、しばらくすると、タイムマシンから静かな唸り声が上がり始める。
同時に、薄暗い室内を目が眩むほどの光りで照らすタイムマシン。
337Res/222.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
