過去ログ - 岡部「離合集散のアンフィビアン」
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321: ◆gzM5cp9IaQ[saga sage]
2013/06/22(土) 11:44:55.82 ID:RC4VYKBgo
倫太郎「……」
フェイリス「おかえりニャさいませ〜、ご主人様! あ、凶真ぁ〜!」
メイクイーンのドアをくぐり、騒がしい店内へと忍び込むと、フェイリスが目敏く俺を見つける。
俺はこの場所が苦手だ。
俺の居場所ではない、そう思っていた。
だが──
フェイリス「それで〜、凶真は冥界より召喚されし黒き堕天使、4゜Cの策略からフェイリスを守ってくれたのニャ!」
倫太郎「当たり前だ。俺の目の黒いうちはそんな奴の好きになどさせん」
フェイリス「ニャフフ、凶真はフェイリスの王子様なのニャ!」
倫太郎「俺は王子様などではない! あえて言うならば、地を這う者!」
そう言いながらビシィっと腕を交差させる。
このやりとりも随分久しぶりだ。
と言っても、俺にとっては記憶のみが存在するだけなのだが。
たまにはこういうのも悪くない。
もう居場所を失う恐怖に怯えなくてもいいのだから。
フェイリス「ニャハハ、これでこそ凶真なのニャ!」
倫太郎「困ったことがあれば、いつでも呼ぶがいい」
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