過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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611: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:55:19.33 ID:f5X1QMuF0
エンヴィー…加蓮は嫉妬のカースドヒューマンである。

嫉妬。それは無限に膨らむ。自分の上に何かが存在する限り。

加蓮がカースドヒューマンになって数週間。なりたての頃より遥かにその力は増していた。
以下略



612: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:56:23.58 ID:f5X1QMuF0
「こちら李衣菜!地点Cでエンヴィーと遭遇!余裕ができ次第なつきちが迎えに行くk…」

李衣菜が連絡を取ると、黒い泥で作られた矢が通信機を打ち抜いた。

「貴方達、何者?」
以下略



613: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:57:18.17 ID:f5X1QMuF0
もちろん、緊急事態だとは伝わったようで、

「おい!李衣菜!どうした!?やべぇな…急がねぇと…!」

奈緒は虎に姿を変え、翼を生やして高スピードで空を駆け、地点Cへ向かった。
以下略



614: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:58:21.89 ID:f5X1QMuF0
夏樹と李衣菜は、加蓮に近づくことすら許されず、ただひたすらに蛇型カースと乱闘を繰り広げていた。

「だりー!電撃は節約しろよ!」

「わかってる!」
以下略



615: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:59:45.69 ID:f5X1QMuF0
…はずだった。

「誰…?」

「間に合ったか…!」
以下略



616: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:00:49.78 ID:f5X1QMuF0
「…お前の相手はあたしがやる。…殺しはしないから安心しな。」

「…へぇ、貴方は仲間がいるんだ。私と同じ癖に…!妬ましい…!」

お互いに肉体から黒い泥を溢れさせる。奈緒はそれを統一性のない動物達の姿に。加蓮はそれを大蛇と槍と盾の姿に。
以下略



617: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:02:22.01 ID:f5X1QMuF0
その時だった。地上から声が聞こえた。

「奈緒ーっ!きらりが来たぞーっ!もっと上昇しろーっ!」

何の迷いもなく翼を動かして上昇する。地上に目を向けると、夏樹たちはすでに見えない。
以下略



618: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:03:49.27 ID:f5X1QMuF0
きらりによって加蓮は特殊な空間へと移動させられていた。

まるで神殿の様だ。…どう考えても縮尺が彼女の知っているような神殿の十倍以上の大きさでなければ。

「ここは…?」
以下略



619: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:21.55 ID:f5X1QMuF0
奈緒の時とは違うのだ。きらりは混乱する。そして、不意に故郷での女王の言葉が響いた。

母星が滅びる前日。きらりは、女王の手のひらに乗っていた。そして女王は優しく言った。

『きらり。貴方は私の…いえ、私たちの最後の希望。いいですか?よく聞きなさい。そして決して忘れてはいけません。』
以下略



620: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:59.43 ID:f5X1QMuF0
汝、『憤怒』に捕らわれてはならぬ。あらゆる事象に『寛容』となれ。

汝、『高慢』になってはならぬ。友人に、家族に、仲間に『誠実』であれ。

汝、『暴食』をしてはならぬ。必要・不必要を『分別』し、必要以上の食物は、分け与えよ。
以下略



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