過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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615: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/06/21(金) 00:59:45.69 ID:f5X1QMuF0
…はずだった。

「誰…?」

「間に合ったか…!」
以下略



616: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:00:49.78 ID:f5X1QMuF0
「…お前の相手はあたしがやる。…殺しはしないから安心しな。」

「…へぇ、貴方は仲間がいるんだ。私と同じ癖に…!妬ましい…!」

お互いに肉体から黒い泥を溢れさせる。奈緒はそれを統一性のない動物達の姿に。加蓮はそれを大蛇と槍と盾の姿に。
以下略



617: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:02:22.01 ID:f5X1QMuF0
その時だった。地上から声が聞こえた。

「奈緒ーっ!きらりが来たぞーっ!もっと上昇しろーっ!」

何の迷いもなく翼を動かして上昇する。地上に目を向けると、夏樹たちはすでに見えない。
以下略



618: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:03:49.27 ID:f5X1QMuF0
きらりによって加蓮は特殊な空間へと移動させられていた。

まるで神殿の様だ。…どう考えても縮尺が彼女の知っているような神殿の十倍以上の大きさでなければ。

「ここは…?」
以下略



619: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:21.55 ID:f5X1QMuF0
奈緒の時とは違うのだ。きらりは混乱する。そして、不意に故郷での女王の言葉が響いた。

母星が滅びる前日。きらりは、女王の手のひらに乗っていた。そして女王は優しく言った。

『きらり。貴方は私の…いえ、私たちの最後の希望。いいですか?よく聞きなさい。そして決して忘れてはいけません。』
以下略



620: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:04:59.43 ID:f5X1QMuF0
汝、『憤怒』に捕らわれてはならぬ。あらゆる事象に『寛容』となれ。

汝、『高慢』になってはならぬ。友人に、家族に、仲間に『誠実』であれ。

汝、『暴食』をしてはならぬ。必要・不必要を『分別』し、必要以上の食物は、分け与えよ。
以下略



621: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:06:18.83 ID:f5X1QMuF0
『きらり、今は分からなくてもいいのです。けれど、知らなくてはいけない。きらり、光は完全に世界を覆うことはできません。影という闇が生まれるのですから。』

『この宇宙の人々の心もそう。我らと我らの対極に位置する闇の存在以外、心に必ず光と闇を持っているのです。』

『もし、闇に心を奪われた人々を助けたいのなら…覚えておきなさい。』
以下略



622: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:07:19.22 ID:f5X1QMuF0
「…そっか。…ごめんねリーダーちゃん。きらり、約束破るね。」

「何を言って…きゃああ!」

きらりの体が虹色に光り、加蓮は吹き飛ばされる。
以下略



623: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:07:59.30 ID:f5X1QMuF0
「そんな事言って…!私のことなんてわからないくせに…!」

「うん、きらり、エンヴィーちゃんの事よく知らない。」

「じゃあなんで…!偽善者!こんな事をして何が楽しいの!?」
以下略



624: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/06/21(金) 01:08:36.57 ID:f5X1QMuF0
…嫉妬とは。本来の姿は憧れである。

憧れが、羨望が、心の闇によって歪んだ姿が嫉妬なのだ。そして、その闇がきらりの光に共鳴する。

「なに、これ…なん、で私…?」
以下略



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