過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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740: ◆lhyaSqoHV6[saga]
2013/06/22(土) 03:43:54.59 ID:lp+FxFFso



小山のように巨大な生物の亡骸の前に、見るからに威厳を纏った男が立っている。
男は殺気を込めて口を開いた。

魔王「貴様達の拠り所である竜王も、もはやいなくなった」

魔王「竜の妃よ、其の種族……竜族は死に絶える運命なのだ」

竜の妃と呼ばれたこれまた巨大な生物は、自らの運命を悟りながらも毅然として言い放つ。

竜妃「我らは何物にも屈することはない、魔王が相手であっても」

魔王「……ならば、なぜ抗おうとしない?」

竜妃「竜王をも滅ぼすその力の前には、我は無力であろう……」

魔王「ほう……なかなか、潔いではないか」

竜妃「しかし、例え我らが滅びようとも、希望は残されている……」

魔王「何だと?」

魔王が竜妃の周囲を見渡すと、その足元に小さな竜を見つける。

竜妃「魔王といえど、我が子に手出しはさせない……この身にかえても!」

魔王「(我が子……だと?)」


『父上!』


魔王の脳裏に、一人娘の姿が去来する。
いかな魔王といえど、宿敵とはいえ幼子を手にかけるのは忍びないのだ。


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