過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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802: ◆kaGYBvZifE[sage saga]
2013/06/22(土) 16:00:22.38 ID:jNweyzB/0
アスファルトの大地が大きな亀裂を走らせ、高層ビルをツタとコケが覆っている。

廃墟さながらの様相を呈する街に住み着いた虫や獣達が、自らの縄張りを主張しながら
気ままに、そして必死に日々を生きている。

やがてこの街にも復興のための作業員と救援物資が投下され、彼らは新たな棲み処を
追われることになるだろうが、そんな未来予想図は彼らの頭の中にはない。
ここを棲み処と定めたのも、今日一日を生存するための最適行動を選択しているにすぎないのだから。

自然界の使徒『ナチュルスター』が力を振るった後は、決まってこのような光景が広がることになる。

侵略者の猛威を食いとめるために自然の精霊が与えた力は、必ずしも人間に都合のいいものではない。
生息圏の拡大と生活環境の整備は人間側の理屈であって、それが精霊達を納得させうるものかどうかは
また別問題なのだ。

同様に、精霊の代弁者であるナチュルスターの行いに人々が必ずしも賛同するかといえば、
それも否であった。
ハッキリと言ってしまえば、いくら侵略者を退治してくれるとはいえ、一般人からすれば
迷惑この上ない話だったのだが……一部にはこの状況に利する者もいた。

例えば、今しがた背の高い草に埋もれた自動車のボンネットをこじ開けている少女がそうである。


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