過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
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804: ◆kaGYBvZifE[sage saga]
2013/06/22(土) 16:01:42.63 ID:jNweyzB/0
かつて地上人との戦争に敗れて地底へ逃れた者達の末裔が住まう場所。
それがアンダーワールドである。

アンダーワールドでは地上人の忘れ去った高度なテクノロジーを保全し、来るべき逆襲の日に備えてきた。
いずれは地上に攻め入り、光溢れる地上を取り戻すために。
そうした数千年に渡る技術の蓄積は、アンダーワールドに高度な文明を発達させた。

新技術の開発に余念がない技術者階級の者達は、大量の生産と消費、そして再利用を繰り返した。
そして、そのおこぼれを貰う形で生計を立てているのがスカベンジャーであった。

ジャンクヤードに廃棄された大量のゴミやガラクタを拾い、修理し、彼らに売りつけて金銭を得る。
そうした生活から自然と高い技術力を身に着けるに至っているものの、尊敬される職業ではない。
多くは下層階級出身の者がやる仕事であったし、その例に漏れず、亜子も下層民の出だった。

下層民に特有の気質として、金銭にがめつく上昇志向が強いことが挙げられる。
亜子もいっぱしのスカベンジャーとしてそうしたハングリー精神を忘れたことはなかったし、
ガラクタを安く仕入れて高く売るという商売を天職だと考えていた。
いずれは稼ぎに稼いで貴族の地位を買い、自治領主くらいには出世したいという夢もあった。

その矢先、地上にて『異変』が起きていることを知った。

宇宙人、未来人、異世界人といった異邦人が地球を――より正確に言えば地上を――攻撃している。
それに立ち向かって戦う地上人がいる。

この話を聞いたとき、亜子は飛び上がって喜んだものだった。


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