96: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:37:38.56 ID:65Vj5y3Zo
「……もしもし」
「あァ?」
97: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:38:18.82 ID:65Vj5y3Zo
「オイ」
「ん?何だ?」
98: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:39:59.18 ID:65Vj5y3Zo
何だ、何の話だ?
何で一方通行はこんなことを言っている?
打ち止めは今運ばれている途中のはずだ。
"この女の人が誰かは知らない"が、この人には連絡がいってないだけだろう。
99: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:40:40.86 ID:65Vj5y3Zo
「……チッ。面倒くせェ。オイ芳川! オマエの名前を使ってガキを連れ去った男がいる。そンなことをやりそォなヤツを教えろ」
「男……。多分一人しかいないでしょうね。天井亜雄よ」
100: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:41:37.76 ID:65Vj5y3Zo
……ふとインデックスに袖を引っ張られている事に気がついた。
(どうした?)
101: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:43:10.12 ID:65Vj5y3Zo
「さて、本題に入りましょうか。天井かもしれない男が、私の名前を使って最終信号を連れて行った。これでいいのかしら、上条くん?」
「はい、まあ多分」
102: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:43:50.74 ID:65Vj5y3Zo
「で、あのガキについてたバグってのは? っつか、ウィルスだっけか?」
「『実験』終了後も最終信号はここの培養器で秘密裏に預かっていたのだけど、一週間ほど前に突然異常な脳波が計測されてね。慌てて培養器のある建物に行ってみれば、もう設備は内側から破壊されてあの子は逃亡した後だった、という訳。その時は、何が起きたか分からなかったわ。原因不明の暴走という方向で、とりあえずウチのスタッフが捜索する事になったの」
103: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:44:37.07 ID:65Vj5y3Zo
「今にして思えば、あれはあの子の一種の防衛本能だったのでしょうね。何者か───おそらく天井が最終信号の頭に不正なプログラムを上書きした。それを防ごうとした行為が、研究所からの逃亡。おそらくあの子自身は自分が何故研究所から離れる事になったのか、その理由に気づいていないのでしょうけれど」
「……そして俺に会いにきたと。ただまァ、アイツ自身は研究員とコンタクトが取りたいと思ってたよォだが」
104: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:45:19.01 ID:65Vj5y3Zo
「ウィルス起動までのカウントダウンは掴めている。九月一日午前00時00分00秒。定刻と共ウィルス起動準備に入り、以後一◯分で起動完了。ミサカネットワークを介し現存する全妹達へ感染、そして暴走を開始。そうなったらもう誰にも止められないわ。キミほどではないけれど、鋼鉄破りすら軽々と操るあの子達が一万も集まれば相当の戦力になってしまう」
「……、オイ。それって」
105: ◆index//3x.[ saga]
2013/07/29(月) 11:45:58.20 ID:65Vj5y3Zo
俺にはやっぱり難しい話なんてさっぱりだけど、これだけは分かる。
リミットまではあと十時間もない。
その時間の中でワクチンプログラムを作って打ち止めに注入する。しかも彼女を見つけることもしなくてはならない。
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