20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:34:58.88 ID:epGhJc5fo
「……そうか」
プロデューサーはまゆの顔を見る。満面の笑み、目を細めて、恍惚とした、魅力的な笑みだった。
諦観に似た感覚を覚える。
「……ありがとうな」
プロデューサーの声に力は入らなかった。
「いえ、プロデューサーさんの為ですからぁ……平気ですよぉ」
力のない言葉さえ嬉しそうにして、まゆは微笑む。
「……帰るか」
「はい、プロデューサーさん」
まゆは、プロデューサーの手を握りしめる。
振り払うにも、握り返すにも、プロデューサーの手は力不足だった。
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