9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/18(火) 00:21:39.72 ID:epGhJc5fo
「わ、わっ」
人に押してもらうだけで、ブランコの動きは随分と変わるものだった。
弧状に揺れる勢いは強い。プロデューサーは、まゆの慌てる顔を見ながら、背中を押してやる。
次第に怖がるような顔つきも薄れて、楽しそうに風を受けるようになる。
楽しげな笑顔を見て、プロデューサーも少しだけ微笑む。
「あそこまで早く漕いだこと、ありませんでした」
ブランコを止めて座ったまま、まゆは言った。
「まぁ、女の子だもんな。男子だと平気で立ち漕ぎなんかをするけど」
まゆの後ろに立ちながら、プロデューサーは言った。
「流石に、スカートでそれはできませんねぇ」
まゆがくすりと笑った後、しばらく沈黙が訪れた。
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