13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:33:42.26 ID:gu+QoQ2No
目を開けてエレンを見ると、熱で上気した頬は林檎の様に赤い。
タオルを手に取ると、すでに温くなっていたので、もう一度水で濡らして乗せ直す。
エレンは寝息を止め、少しだけ身じろぎをしたが、すぐにまた寝息を立て始めた。
彼は診察の結果、単なる夏風邪と診断された。
寝ていれば治る程度の、大したことのない状態だそうだ。
それでも私は不安だった。
私は二度家族を失った。
もう大切な人を失いたくない。
エレンに対して抱いているのはそんな気持ちが混じった親愛の情だ。
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