15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:34:39.11 ID:gu+QoQ2No
布団から出ているエレンの手をそっと握る。
私の冷たい手に驚いてぴくりと一瞬だけ震えたが、やがて優しく握り返してくれた。
窓の外では、白く大きな入道雲が山から立ち昇り、晴天を塗りつぶそうとしていた。
夏虫の声はほとんど聞こえなくなっていた。
きっと雨が降るのだろう。
遠くの方から点呼の声が聞こえた。
午前の訓練は終わりのようだ。
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