371:1 ◆kSOXxiO/gY[saga]
2013/07/27(土) 22:32:17.69 ID:XsQetX0C0
「ささ、それじゃ二人ともおいで。お茶とお菓子も出すからさ♪」
ゴキゲンなプロデューサーを先頭に、あたしと加蓮は事情が呑み込めないままついて
行った。腰が低そうに見えてなかなか強引だなこの人。これくらいおしが強くないと、
街中で知らない女の子に声なんてかけられないのかな。
アイドルになってから思ったが、ここがあたし達の人生の分岐点だった。もしこの時
プロデューサーの話を聞かずに帰ってたら、あたしはこの先ずっとアイドルになる事は
なかっただろう。加蓮もきっとそうだ。長々と続いたこの物語は、あたしの知らない
ところでクライマックスに入ろうとしていた―――――
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