過去ログ - フィアンマ「病室を、間違えていないか」ヴェント「ッ、」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/06/20(木) 22:41:08.80 ID:51Km9zTj0
二時間後。
フィアンマは目を覚ました。
起き上がる事すらせずに、私を見る。
「…で、何から学びたいんだ」
「とりあえず、基礎から」
「……四大属性の話からで良いのか」
眠そうに、彼はノートを取り出して。
ペンでさらさらと文字列を綴っていく。
魔術を扱う為に知っておくべき最低限の知識の数々らしいが、随分と多い。
全て書き終えてペンを置くと、おもむろにフィアンマは立ち上がった。
「ひとまず、それを全て覚えておけ」
「今晩中に?」
「そうだな。明日にまた来る」
言葉を返し、フィアンマは部屋から出て行った。
「………」
残されたノートを開く。
几帳面な字で、びっしりと文章が綴られている。
これら全てを覚えれば、基礎知識については申し分ないのだろう。
努力しよう、と思う。
願わくば、絶対的な力と、科学サイドへの復讐を。
右方のフィアンマは、自宅へ帰ってきた。
彼は聖職者だが、どこかの教会に住んではいない。
勿論聖ピエトロ大聖堂などに宿泊することもあるが、それは希な事で。
余程急な仕事がない限り。そして、暇つぶしを求めない限り。
フィアンマはベッドへ横たわり、天井を見上げた。
少し寝てしまったが、まだ眠気は残っている。
「……、」
ごろん、と寝返りをうつ。
手を伸ばし、写真立てを掴んだ。
そこに写っているのは、自分と、もう一人。
笑顔を浮かべた、幸せそうな写真。
「………」
しばらく写真を眺めた後、元の場所に戻し。
フィアンマは目を閉じ、眠りに就くこととした。
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