過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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101: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/06/27(木) 12:21:37.89 ID:Qwp/60N80
撮影が終わってしばらく腑抜けになった私。
それでも、時間が日常を連れてくる。
相変わらずレッスンの日々。
撮影のときに感じた熱。それを思い出しながら、私は何かをつかみたいと思っている。
私に、できること。
この先にある、見果てぬなにか。アイドルというもの。
私はそこを目指せるのか。
P「楓さん、おつかれ」
あの人は今日も、レッスンルームに顔を出す。
楓「Pさんも、お疲れさまです。毎日会いに来てくれるんですね?」
P「あはは。そりゃあもう」
あの人は笑う。
P「楓さんの、一番の、ファンですから」
うれしい。
P「あ、そうそう。この前のPV、出来上がりましたよ」
そう言ってあの人は、DVDケースをひらひらと見せた。
楓「あ。できたんですか!」
P「ええ。これから事務所で鑑賞会といきませんか?」
楓「ぜひ。お願いします!」
P「じゃあ、事務所まで送ります。……楽しみですね」
楓「ふふっ。ほんとに」
ざっと汗を流して着替える。
あの人を待たせるのは申し訳ない。
できるだけ急いだのに、あの人は「そう急がなくても」と苦笑した。
あの。
乙女心をわかってくださいよ。
少し、傷つきますよ?
P「そうだ。鑑賞会にちょっとアイドルの子を加えたいんですよ」
楓「なんか恥ずかしいですけど」
P「いや、率直な意見がきけそうなんで」
楓「そうですか。Pさんがよろしいのなら」
P「ええ、なつきちならフラットな意見を言ってくれるでしょう」
Pさんは夏樹ちゃんに連絡を取った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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