過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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150: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/02(火) 12:20:57.11 ID:1/nuYEQN0

楓「ふう」

 息が漏れる。緊張していたのだろう。
 心地よい開放感に包まれる。

デ「はーい。おつかれさまでーす。まだそこにいてください」

 作曲者さんがマイクを取る。

作「あー、高垣さん。お疲れさまです」

作「……合格です」

 作曲者さんとあの人が、サムズアップ。

 よかった。安堵と開放感で、力が抜けそうになる。
 どうやら、勝ったようだ。
 努力が報われた。支えてくれた皆に感謝する。

デ「じゃあ、休憩を挟んで数テイク録りますねー。ルームから出てくださーい」

 出るとき、ドアレバーを握った手がかすかに震えていた。
 出し切ったのだと、実感する。
 編集ルームで打合せをはさみ、さらに録音。
 ほぼ、まる一日のレコーディング。

P「楓さん、お疲れさまでした」

 あの人が、帰りの車の中で慰労してくれる。

楓「ありがとうございます、Pさん」

P「いえ、お礼を言うのはこちらです」

P「私の無茶に応えてくれて、ありがとうございます」

楓「やっぱり、挑戦状だったんですね?」

P「いや、そこまで大それたものじゃないですけど」

 あの人の笑顔は、私を安心させる。

P「……僕も、わがまま言ってみたくなったんですよ」



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