過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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203: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/05(金) 16:33:56.60 ID:v7QJlZQu0
夕食は食堂でとる。テーブルに部屋番号が書かれていた。
P「あ、お酒はいらないので。その代わり、コップをふたつ」
え。お酒を頼まないですと?
P「いや、楓さんのために用意しておきましたから」
あの人は包みから四号瓶を取り出した。『田酒』と書かれたラベル。
P「地元青森のお酒です。物産店にあったので」
P「それに、もうすぐ楓さんの誕生日ですから」
特別に用意してくれたお酒。それだけでうれしくなる。
誕生日かあ。モデル仲間にお祝いされたりしてたけど。
こうしてゆっくりお祝いも、いいな。
楓「うわあ。ありがとうございます」
P「まあ、コップ酒で申し訳ないですけどね」
あの人はビールグラスをチンチンと鳴らす。
いいんです。いいお酒が呑めるなら。
おやじスタイル結構じゃないですか。ガード下でもいけますぜ、旦那。
とくとくとく。
お酒を注ぐ。果実のようなさわやかな香りがする。
P「それじゃあ、少し早いですけど。お誕生日おめでとうございます」
楓「はい。ありがとうございます」
かちん。
口に含んだお酒はほんのり甘く、のどの奥にすっと消えていく。
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