過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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227: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/09(火) 17:49:07.65 ID:/KV9b2/Y0

P「いつからです?」

 あの人が問う。
 あの人の部屋。同衾するふたり。
 腕枕が気持ちいい。でも、一緒に寝てるだけ。
 このままなし崩しに事に及べば、壊れる。
 それは、あの人も私もわかっている。
 弁えてると言ったのだ。言葉には責任を持たなければいけない。

楓「うーん。たぶん」

 私は、思考の鈍った頭で考える。

楓「レコーディングの頃、ですかね」

P「そうですか」

楓「Pさんは覚えていないかもしれないですけど」

 私は言葉をつなぐ。

楓「Pさんが、作詞の先生にお願いしてくれたのが」

P「ああ」

 そう、うれしかったのだ。

楓「Pさんなりに、私を表現したいと言ってくれて」

P「そうでしたか」

楓「Pさんが、私に能動的に関わってくれるのが、うれしかったんです」

楓「私をきちんと見てくれるようで」

P「そうですね、うん。そうだ」

 あの人がつぶやく。

P「ほんとなら、プロデューサーが私情をはさんだらいけないんですけど」

楓「……でしょうね」

 私は笑う。

P「確かに、自分で染めたくなったんですよ」

 その言葉が素直にうれしい。

P「まあ、最初から惹かれていたといえば、そのとおりなんですけどね」

楓「ふふふっ」

P「業界的にも社会人的にも、だめなプロデューサーだと思いますよ。ええ」

楓「そんなことないです」

P「いや。こうして私情に任せて心通い合わせたら、だめですよ」



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