過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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280: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/16(火) 17:44:32.64 ID:lIPd8jDo0
うそ。そんな簡単な理由じゃない。
楓「いえ、ほんとは」
楓「Pさんが忙しすぎてちょっとつらそうにしてたから」
楓「それが心配だったんです」
そう。彼氏が仕事で悲鳴を上げているのを、自分はそばで見ているのだ。
彼女として心配になるのももっともだと、思う。
楓「ここのところのPさんは、走りすぎです」
楓「ちょっとは息を抜いてください」
P「……走りすぎ、ですか」
楓「ええ。アルバムの話も含めて」
楓「なんか、功を焦っているみたいで、不安です」
P「……ふう」
あの人がお猪口をあおる。
P「そうですね。焦っていたかもしれません」
P「楓さんのプロデューサーの前に、彼氏であるべきなのにね」
あの人はなにかを考えている。
P「楓さん」
楓「はい?」
P「僕といて、つらくないですか?」
楓「え?」
なにを言い出すのやら。
楓「Pさんは勘違いをされてません?」
P「なにをですか?」
楓「私は、Pさんと離れるつもりは、いっさい、これっぽっちも、ぜーんぜん」
楓「ありませんから、ね?」
楓「私は、Pさんとふたりだから、なんでも楽しいんです」
楓「私はつらいなんてこと、まったくありませんから」
楓「ご・か・い・し・な・い。こと!」
あの人の額にデコピン。べちん。
あ。
モロに痛そうだ。
P「ふ。ははは。はははは」
楓「ふふっ。ふふふ」
ひとしきり笑う。そして。
P「楓さん」
楓「はい」
P「大好きですよ」
Pさんたら。知ってますよ。
楓「私も、大好きですよ」
こんなにすんなり言えるのは。
きっとお酒のせいばかりじゃ、ない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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