過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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311: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/07/19(金) 17:24:33.93 ID:1yRbcLJD0
12月に二ヶ所、1月に三ヶ所、2月に三ヶ所。
ようやく前半二ヶ所を終える。
ツアーの忙しさにかまけたばかりに、恋人たちのクリスマスは忘却のかなたに去ってしまった。
致し方ない。特番でテレビ出演もあったし。
フェスティバルの表彰も待っている。最優秀新人賞を取ったのだ。
年末までは、お仕事に励む。
社長「まずはおめでとう。がんばった甲斐があったね」
社長がねぎらってくれる。
表彰式のあと、ささやかながらとお祝いの会を開いてくれた。
社長は、事務所近くのイタリアンレストランを貸切にしていた。
都合のつく人たちと、ビュッフェ形式のパーティー。
年末年始は事務所にとっても稼ぎ時だし、そうそうスケジュールをあわせられるはずがない。
でも、うまく時間の取れたアイドルの子たちは来てくれた。
その中に、彼女がいた。
渋谷凛。
凛「高垣さん、おめでとうございます」
楓「ありがとう、凛ちゃん」
楓「それと。楓でいいですよ」
凛ちゃんはうなずく。
凛「楓さん。びっくりしましたよ」
凛「どうやってPさんを引きずり出したんです?」
その言い方には鋭い棘がある。
私は覚悟しながら、慎重に話を進める。
楓「たまたま、作曲の先生とPさんが同じ学校だったそうですよ?」
楓「先生たっての希望でしたから」
うそは言ってない。事実そのとおりなのだ。
凛「そうなんですか」
凛「私たちのプロデュースをしてくれた間、自分がプレイヤーだったってこと」
凛「一言も言ってくれませんでしたから」
凛ちゃんは眼をふせる。
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