過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
↓ 1- 覧 板 20
32: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/06/24(月) 12:25:52.39 ID:fr1hr5V90
ひととおり案内を受けたあと、私とPさんは会議室へ。
前の事務所から引き継いだプロフィールの確認、だそうだ。
P「えーと? 趣味が『温泉めぐり』ですか」
楓「はい。好きですね」
P「それから、『お酒』ですか」
楓「ええ、まあ」
P「なるほどなあ……」
あの人はなにか含んだように言葉をつむぐ。
楓「あの、なにか?」
P「高垣さんって」
楓「はい?」
P「……『おっさん』ですよね」
そう言ってあの人は苦笑した。
失礼な。
お酒と温泉が好きで、別にいいじゃないか。
『風呂あがりによく冷えたビールがジャスティス!』とか言うわけじゃなし。
好きだけど。
確かにおっさんという自覚はなくもない。
それも私だ。文句があるか。
楓「なにか? 問題でも?」
たぶん私は、ぴきぴきと青筋立てていただろう。
でもあの人は。
P「いえ。それがいいんです」
急に真顔になって、こともなげに言う。
その表情にどきっとした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1002Res/629.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。