過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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52: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/06/25(火) 12:15:11.90 ID:kReHRw+40
 翌日。

 私はレッスンルームに来ている。
 まずは基礎の確認ということらしい。

トレーナー「まずは体力チェックをしますね?」

楓「はい。よろしくお願いします」

トレ「高垣さんはモデルをやってらっしゃったということなので……」

 正直、なめていた。
 モデルは体力勝負の仕事だし、日頃から運動はやっていた。
 普通に動いたり、たとえばダンスであってもそれなりについていけると思ってた。
 しかし、このへばりようはなんだろう。

楓「ふう……はあ……はあ……」

 息をするのもしんどい。
 モデルのときと、使う筋肉が違うのだ。
 これはきつい。地道にレッスンに励まないと追いつかない。

トレ「高垣さん、すごいですね! さすがモデルさんです」

 トレーナーはえらく喜んで、私にスポーツドリンクを手渡してくれた。

楓「そう……ですか? ……はあ……全然……ふう……ついていけない……」

 すっかりライフがゼロの私に、トレーナーさんは言う。

トレ「すごいですよ! だって、初心者メニューじゃなくて上級メニューでしたし」

楓「……え?」

トレ「基礎体力はあるだろうと思って、普段の子達のレッスンと同じレベルにしました」

 トレーナーさんの笑みが怖い。

トレ「これなら、今でも十分にステージこなせるくらいですよ。自信持って!」

 初日から全力とは。
 私の明日はどっちだ。


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