過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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801: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/11/02(土) 17:40:36.97 ID:mkYWp9AD0

凛「えっと……あの……」

 私の引退。
 凛ちゃんも個人的に知っていることとはいえ、なぜ一緒に。

凛「私が一緒に聞いても、いいんですか?」

社長「ええ。ここしばらくの高垣さんをサポートしてくれたのは、渋谷さんだと伺いまして」

 社長はあの人に目線を向け、あの人は軽くうなずいた。
 凛ちゃんはふたつめの驚きに、少し戸惑ってる。

凛「そう、ですか。引退、なんですね」

 そう言って彼女は目を伏せた。
 知っていたこととはいえ、社長から直接言葉にされたことで、それが近い現実であると気づいたのだろう。

楓「あの、それでいつ」

社長「まあ、それは座って話をしましょうか」

 社長は応接ソファーに私たちを誘導した。
 応接セットを囲んで、私と凛ちゃんが隣り合い、社長とあの人が向かいに。

社長「さて、と。まずなにから話をしますかね」

 社長はあの人の用意したレジュメに目を向ける。
 あの人の内線コールで、ちひろさんが飲み物を持ってやってきた。

社長「ああ、千川さんも残ってください。大事なことです」

ちひろ「わかりました」

 ちひろさんは折りたたみ椅子を出して、少し離れて座る。

社長「まず、引退の話からしましょうか」



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