過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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819: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/11/08(金) 12:20:08.98 ID:Ko7SQAV40
凛「こうして楓さんと合宿もどきして、よかったなあ」
楓「奈緒ちゃんと加蓮ちゃんと三人も楽しいでしょう?」
凛「もちろん!」
凛ちゃんは満面の笑みを見せる。
凛「奈緒と加蓮がいなかったら、今の私はないって思うし」
凛「ふたりには、いつも感謝してるんだ」
彼女たち三人をつなぐ糸は、ピアノ線ばりに強いものみたいだ。
凛「でも、楓さんと知り合って、いろいろあって」
凛「自分をもっと高めたい、って。すごく思って」
凛「三人がそれぞれステップアップする機会かなって、それで」
楓「私と組んでみた、ってこと?」
私の問いかけに、凛ちゃんがうなずく。
凛「自分でもこんなにわがままで、上昇志向が強いんだなって、びっくり」
楓「それって必要なことじゃないかな。この仕事やってるなら」
凛「うん」
凛ちゃんが真剣な表情になる。
凛「楓さん」
楓「ん?」
凛「ありがとうございます」
楓「んー。どういたしまして?」
凛「私、もっと上に行けそうです」
楓「そう。それはよかった」
凛「言い方は悪いですけど、楓さんを踏み台にして、もっと上まで」
楓「ん」
凛「絶対行きます」
凛ちゃんの表情は自信にみなぎっている。
これだ。これがうちの事務所の絶対エース、渋谷凛。
楓「私もお礼言わせて。凛ちゃんのおかげで、私は立ち直っている」
楓「ありがと」
凛「いえ」
凛ちゃんの表情を見てると、こっちもがんばろうという気になる。
ソロじゃないっていうのも、いいな。
楓「がんばろうね」
凛「はい」
彼女の想いに応えよう。そして。
自分の想いも、届けよう。
彼女に、あの人に。すべてのファンに。
ツアーまであと五か月。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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