過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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866: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/12/02(月) 18:52:24.10 ID:Lcp8lhVF0

凛「やっぱりね」

楓「ね」

 凛ちゃんの読み通り。

凛「きっとPさんが来るんじゃないかなあ、って」

P「うっわあ。僕の行動わかりやすいかなあ」

大将「男同士で語らったって、色気ねえからな。俺は勘弁だ」

P「ええ? 大将冷たいなあ」

凛「ほら。ここに座る!」

 凛ちゃんはちゃっかり、私と自分の間をあける。両手に花だ、と。強制的に。

大将「売れっ子に挟まれて、Pも本望だろ?」

P「なんか釈然としない自分がうらめしいっす」

大将「楓さんと同じものでいいか?」

P「うっす」

 そう言うと大将は、追加のお銚子とぐい呑みを持ってくる。

P「あ、あざっす」

楓「最近かまってくれないから、さびしかったんですよ? 私たち」

凛「そうそう。Pさん成分を要求する」

P「成分ってなんだ成分って。ま、いいか」

大将「改めて。乾杯な」

P「はい。乾杯」

 あの人の少し苦々しげな横顔を、私たちは眺めていた。
 いいなあ、なんか。

P「なにふたりともにやにやしてるんだ?」

凛「ん? 別に?」

楓「別に?」

 なんかこう、あの人がいるだけで場が和む。
 言葉にはならない、漠然としたものだけど。

P「あ、そうそう。来月からツアーの曲詰めて、練習始めるから。よろしく」

凛「なにもここで仕事のこと言わなくても」

P「いや、ちょうどいいなと思っただけだし。どのみち明日にはわかることだ」

凛「なんだかなあ。しょぼーん」

 凛ちゃんは口ではそう言うけど。でも、内心は。

楓「そっか。楽しみにしますね?」

凛「ん。私も楽しみ」

 ほらね。

凛「やっと動き出すんだ。うん。楽しみだな」

 彼女の瞳に、やる気が見える。
 どんどん形になっていくことが、楽しくて仕方ない。



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