過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
↓ 1- 覧 板 20
882: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/12/13(金) 17:59:29.19 ID:y2IWdb230
彼女は断言した。
奈緒「え?」
加蓮「え……」
凛「私の軸は、トライアド。それは変わらない」
私は、ふたりの肩に手を置き、微笑んでみせた。
とまどうふたり。
凛「確かにソロを増やしたいとは言った。でも、今も、この先も、私はトライアドの一員で」
凛「奈緒と加蓮がいてこその、私」
その言葉に、私はうなずく。
楓「なんで今日、凛ちゃんがここに呼んだか、わかる?」
ふたりとも首を横に振る。
凛「奈緒と加蓮に、今の私を見てほしいのが、ひとつ」
凛「それと、もうひとつは……」
凛ちゃんが振り向いた先には、あの人。
あの人はにやにやしながら、なにやらカードを掲げた。そこには。
『ドッキリ大成功』
奈緒ちゃんと加蓮ちゃんの顔色が変わる。
奈緒「んなあ?!」
加蓮「え? え?」
奈緒「ど、ど、どどどドキドキどど……ドッキリ?!」
あの人は、これ以上ないくらいのドヤ顔。
凛「そういうこと」
凛ちゃんは笑いをこらえてる。
楓「まあ、ドッキリっていうのは大げさだけど」
楓「でも、決して奈緒ちゃんと加蓮ちゃんを置いていくつもりはないの。覚えていて?」
奈緒ちゃんは顔色が青くなったり赤くなったり。なんというか、かわいい。
加蓮ちゃんも混乱の色が隠せない。かわいい。
凛「そ。奈緒と加蓮には、ぜひ協力してもらわないと、ね」
楓「だって私たち」
おもてなしの、笑顔で。
楓「『なおかれんをしごき隊』だから」
奈緒「……はあ?!」
加蓮「なに、それ?!」
あっけにとられるふたりに、追い打ち。
凛「なにって、そのまんま」
楓「『なおかれんをしごき隊』よ?」
四人の悪辣な顔に、奈緒ちゃんと加蓮ちゃんの表情は再び青くなった。
凛ちゃんがこのユニットを終えたその先。
トライアドの行く先を見据えて、残ったふたりと進むには、このタイミングは絶好だ。
凛ちゃんの懸念と不安を、私とあの人は解決したいなとも思ったし。
だったら。
奈緒ちゃん、加蓮ちゃん、ご愁傷さま。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1002Res/629.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。