過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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886: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/12/18(水) 13:38:04.17 ID:NlNkdQrd0
pipipi pipipi pipipi ……
楓「ん……んん……」
pipi…… かちっ。
楓「……朝、か」
8月。エアコンをかけていてもやや暑さの残る朝。
再来週にはツアーが始まる。
素肌に触れるタオルケットが、やや湿り気を帯びている。
楓「Pさん、起きましょう?」
P「ん? ……んんー」
一緒に寝ていたあの人を起こす。
P「ああ、おはようございます」
かすれ声のあの人を、後ろから抱きしめる。
肌と肌のふれあいが気持ちいい。
楓「おはようございます、あなた」
触れるだけのキスをひとつ。
我ながらただれた朝だなあ、とは思うけど。でも、こうしていたい。
あの時の恐怖、そこから完全に抜け出せたわけじゃない。
疲れがピークの時なんか、身体の疲れに引かれるように、不安な気持ちが湧いてくる。
そのたびに、あの人をむさぼる。
これではいけないとは思うけど。
P「少しは、眠れました?」
楓「ええ、たぶん」
あの人が優しいから。
甘えてしまう。
楓「Pさんこそ、眠れなかったじゃないですか?」
P「いやあ? そんなことないですよ?」
あの人がほほえむ。
P「楓さんをいっぱい感じられましたし?」
そう言われて、私は赤面する。
何度も身体を重ねているとはいえ、恥ずかしいことには変わりない。
P「そういう乙女な楓さんも、大好きですよ」
あの人は振り向き、髪をなでてくれた。
楓「なんか……あ、ありがとう」
照れ隠しにお礼など言ってみる。たぶんあの人は、お見通し。
P「少しは不安、和らぎました?」
楓「え、ええ。まあ。でも」
楓「やっぱり、ずっと一緒にいないと、だめかも」
おとぼけ半分、本気半分。
いや。ずっと一緒にだから、全部本気。
P「ふふ、そうですねえ。ま、それはぼちぼちと」
楓「……はい」
ふたりシャワーを浴び、軽く朝食をつまむ。
今日は通しのリハがある。あの人と一緒にスタジオへ向かう。
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