過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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916: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2013/12/25(水) 18:34:43.17 ID:ErwsXzCS0

 先生のピアノが流れる中、私と凛ちゃんはスタンバイを終える。
 下手の花道。ふたりで歩き始めたところに、ピンスポットが当たる。

 ちょっとした寸劇。

楓「打ち上げー! さ、ささ。こっちこっち」

凛「楓さん……もう。ライヴ終わったからって浮かれすぎ」

楓「いいのいいの。まあ、ちょっと派手だけど」

凛「うん。どっから見てもステージ衣装だよね」

客席「わははは」

 ステージ中央まで、そんなことを言いながら歩く。
 ステージでは、先生とあの人。
 流れるピアノの音色。

楓「ねえ、ここのお店よさそう。行きましょ?」

凛「え? ここ『パブ札幌』って……お酒の店じゃない!」

楓「えー、いいでしょ?」

凛「いやあ、私未成年だし?」

楓「……そうだっけ?」

 架空の店『パブ札幌』に入店。もちろんステージにそんなセットはない。あるつもりで。
 ドアを開けるSEと『ちりんちりん』という鈴の音。

P「いらっしゃいませ」

 バーテンらしき役のあの人と、ピアノ弾きの先生。

楓「ピアノバー?」

凛「いい雰囲気……」

 私たちは、ステージ中央に置かれた椅子に腰かける。

P「ご注文は」

楓「私はモスコミュールで」

凛「えっと、私は」

楓「牛乳」

凛「ちょっ!」

客席「わはは」

 私は、凛ちゃんの肩に手をかける。

楓「凛ちゃん……今からがんばっても、雫ちゃんのようにはなれないから」

凛「楓さんが勝手に頼んだんでしょ? ……それと、どこ見ながら言ってるんだか」

客席「わははは」



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