過去ログ - モバP「いいお酒が手に入ったので」
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962: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2014/01/14(火) 17:24:27.24 ID:tz63tthR0

 私がしょんぼりしていると、あの人は頭をかいて言葉を継いだ。

P「いや。こんなこと言うの、楓さんしかいないじゃないですか」

P「楓さんには、ありのままの自分でいられるんで」

楓「……え?」

 期待して、いいのかな?

P「なんか、ガキのようになっちゃうんですよ。ついつい」

楓「ふふっ。ふふふっ」

P「ははは」

 ほんとにもう。
 きっと、あの人も埋めたかったのだ。
 仕事に戻ればまた、責務という名のプレッシャーに飲み込まれそうになるのだし。

楓「じゃあ、ガキ大将さんのお世話しないと、ですね」

 私は微笑んで、そう言った。

P「ええ、お世話されないとダメみたいです」

楓「……なら、仕方ないですね。お世話しましょう?」

楓「Pさんがいやと言うまで、ね」

P「ま、いやと言うことは一生ないですよ。楓さんとなら」

P「願ったり、です」

 最近になってわかったことがある。
 あの人と私は、似てきたということ。
 何かを思ったり、感じたり。そういう気持ちの持ちようが、似てきた。

 何が私たちに足りなくて、何を埋めたらいいのか。
 言わなくても、わかる。

楓「じゃあ、一生、ですね」

P「ですね」

 自分のアイドルとしての終着点が近づく。
 その先に見えるものは、あの人と歩く、今と違った世界。
 それを思い描いて、また次もがんばれる。


     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



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