32:25[sage]
2013/07/02(火) 02:35:15.34 ID:P9Ba0gyp0
地下という閉鎖された空間に閉じ込められたエンブオーは、状況のめまぐるしい変化に困惑しながらも、捕縛された事実に嫌悪感を抱いていた。
野生の中で最終進化にまで達するほど生き長らえてきた彼は、ポケモンである自身を捕縛し使役するポケモンマスターなる存在のことも知っている。
経験豊富な彼はポカブの時代から何度となく彼らに追い回され、捕縛されかけてきたからだ。
手持ちのポケモンで衰弱するまで痛めつけられ、捕まれば使役され、こき使われる。
主人を得たポケモンが命令に準じ、ソレに喜びすら感じている様子を盗み見た彼は、野生ではまずありえない異様な姿に吐き気を覚え、ますます人間というモノに嫌悪感を募らせていった。
それがエンブオーにまで進化する切欠になったのは皮肉だろうか。
森の主とまで呼ばれるほどの力を身に付け、近隣の野生ポケモンから慕われるほどの力を身に付けたエンブオーだったが…ついは人間に敗北し、ボールに囚われてしまう。
暗闇に沈む寸前まで、彼にあったのは主人となるだろう人間への反感だった。
次に目覚めれば、エンブオーはどことも知れぬ薄暗い地下室に閉じ込められ、その太い手足に枷を嵌められていた。
何も無い部屋に染みついた隠しようもない悪臭は、コレからエンブオー自身を襲う危機を感じさせるには十分過ぎる。
初めの頃は枷から抜け出そうと暴れていたが、それが無駄だと分かると抵抗を諦め、冷たい石床に胡座を掻き、目を閉じる。
ただ闇雲に動き続ければ無駄に疲弊に、相手の思う壺だと体力を温存することを選んだエンブオーは、ひたすらに次の変化を待ち続けた。
時間経過も分からぬ地下室で、喉に渇きを覚えるほど待ち続けること、しばし。
このまま飢えさせるつもりかと危機感を募らせるエンブオーを、開かれた扉から差し込む灯りが照らす。
暗闇に慣れた眼は強い光に眩むが、そこから降りてくる人影から視線を外すことはない。
どういう仕組みか、地下室の壁にも灯りが点り、囚われのエンブオーを照らし出す。
「そこらのポケモンとは貫禄が違う…ポカブから育てようかとも思ったが、野生のエンブオーはやはり良い。鼻が曲がるほどケダモノ臭く、図太い身体は無駄なく引き締まり…なにより反抗的なのが良い。こいつは良い雄だ」
光に慣れた眼に映るのは、複数のポケモンを巧みに操り、エンブオーに膝を付かせたポケモンマスター…今はエンブオーの主人である男だった。
「…人間め。俺様を従わせようってなら、そうはいかねぇぞ」
「ほう、ソレはソレは…そうでなければ面白くない」
警戒無く近づく人間に対してエンブオーはあらん限りの声で威嚇するが、眼前まで迫った男は気にすることなく巨体に手を伸ばし、その身体を撫で回す。
その無遠慮なまでの手付きにエンブオーは嫌悪感を露わにするが、何故か身体から力が抜けていく現象に驚く。
男から離れようと枷が伸び切るほど後ずさりするが、男の手は離れることなく、丸太のように太い豪腕を、岩のように分厚い胸を、模様の浮き出す黒く堅い腹を…そして巨漢を支える強靱な脚の付け根へと伸びる。
全身を嫌いな人間に撫で回されている現状に、エンブオーは訳も分からず反応する身体に怯えていた。
雌にすらこれほど熱烈な愛撫をされた事はない。それを人間の男に施されているなど、嫌な筈。
だが実際は…もっと撫でて欲しいという感情が脳の奥から湧き出し、その異常を露わにせぬようにエンブオーは耐えるので精一杯だ。
時間にしてどれほどが…満足げに手を放し、エンブオーの身体を堪能し興奮している男を見つめる彼は、息も絶え絶えに膝を付いている。
あり得ない、と頭を何度も横に振るが、しかし身体が熱を持ち始めているのは事実。
これが異常だとすれば…原因だろう男を睨み付けるエンブオーの眼前に、男は彼を捕らえたボールを見せつける。
「気付いたようだな…こいつはフレンドボールといってな。本来おまえらに効果は無い代物だが…効果は、分かるだろう?」
※フレンドボール。金銀に登場したアイテムで、これで捕まえたポケモンのなつき度を上昇させる。
本来、黒白では使えない、筈。
どう始めるか悩んだ結果、ひとまず最初は勢いで書いてみました。次回以降から安価のネタを盛り込んでいきます
>>30
水責めとなると主人の手持ち水系ポケモンを絡ませるで良いでしょうか?
思いつくのはガマゲロゲ♂とかですね。主人の手持ちのポケモンは全て♂で、全員調教済みの予定です
175Res/53.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。