過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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27: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2013/07/12(金) 20:20:35.49 ID:9V0KloEX0



今、みほは沙織と華と共に体育館に来ている。
校内放送によって招集がかけられ、今全校生徒が体育館に集合していた。

前方のステージ上には大型スクリーンが設置されている。おそらく今回の集会で使われるものだろう。


「これから一体何が・・・?」

突然、このような所に集められたことに、そこはかとなく不安を感じたみほは二人に尋ねた。

「さぁ・・・?」

「まあ、うちの生徒会がやることですから。」

沙織は首を傾げながら言った。華も詳しいことは分からないようだが、それでも特に気にする様子もなかった。

「みんな慣れっこなんだね・・・・。」

如何にここの生徒会が今まで破天荒なことをしてきたか、ということを察したみほが呆れ気味に呟いた。


その時、生徒会の三人がステージ上に現れた。
そのうちの一人の河嶋桃が声を上げた。

「静かに。 それでは、これより必修選択科目のオリエンテーションを開始する。」

すると、体育館の照明が落とされる。
プロジェクターから投射された映像がスクリーンに映し出された。



【 戦車道入門 】



スクリーン上にでかでかと映し出されたタイトル。
それを見た瞬間、みほは今回の趣旨を理解した。

(そういうことか。)

要するに今回の集会は、戦車道の勧誘のための催しだということだ。


『 戦車道・・・・それは伝統的な文化であり、世界中で紳士や淑女の嗜みとして受け継がれてきた武芸です。』

戦車の映像を背景に、ナレーションが流された。

『 ――― 礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子や・・・逞しく屈強な男児を育成することを目指した武芸でもあります。』


(まあ、本当は戦車道と言えば基本は女子がやるものなんだけど・・・それを言っちゃうと、男子が来なくなっちゃうからね。
 人は多いに越したことは無いから・・・ここは男子も勧誘しておくためにも、このことは伏せておくべきだよね。)

角谷杏は一人ほくそ笑む。
副会長の柚子から、一種の情報操作なのではないかと指摘されたのはこの事だったのだ。


『 ――― 戦車道を学ぶ事は、人としての道を究める事でもあります。・・・鉄のように熱く強く、大砲のように情熱的。
 ・・・・戦車道を学べば、必ずや、良き母、良き父になれることでしょう。』

多く者達が興味津々に、食い入る様に画面を見つめていた。
その中には、目を輝かせた、癖毛の女の子もいる。

しかし、そんな中でもみほは、浮かない表情をしていた。


『健康的で優しく逞しい貴方は、多くの人々から好意を持って、受け入れられる筈です。・・・さあ、皆さんも是非、戦車道を学び、心身ともに健やかになりましょう。』




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