過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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34: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2013/07/29(月) 01:05:37.75 ID:LJuwkwQf0




あの後、みほは一晩中、悩み続けた。
友の期待に答えたいという思いと、戦車道を忌避する思いが、心の中で葛藤し続けた。


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そして翌日。
みほは教室の中で、沙織と華の前にいた。彼女の手にあったのは一枚の紙。

それは必修選択科目の履修申告用紙だった。そして、彼女の用紙は、戦車道の欄ではなく弓道の欄に○がつけられていた。

「ごめん。 せっかく二人が誘ってくれたのに・・・・。」

申し訳なさそうに俯いたみほは、弱々しく言った。
これはみほが苦悩の末に出した結論。
彼女はどうしても戦車道を選ぶ事は出来なかった。

「僕は・・・・・・・やっぱり、戦車道だけは・・・。」

絞り出すように、か細い声で言うのが精一杯だった。
友の期待に応えられなく、非常の心苦しい心境。



「そっか、分かったよ。コウちゃんがやりたくないんだったら、しょうがないね。」

「それじゃあ、私達も・・・。」

すると華と沙織は自分たちの履修申告用紙を取り出す。
そして、戦車道の欄についていた○の上から訂正印をつけた。

そして、沙織は言った。

「私達も戦車道をやめて、弓道にするよ。」

「え!? ちょっと待って!!」

みほは慌てて止めた。

「そんな、無理しなくても! 二人は自分のやりたいものをやればいいよ!! 僕なんかのために、そんな・・・。」

「いいの。どうせだったらコウちゃんと同じやつがいいじゃん。一緒の方が楽しいし。そうだよね、華。」

「ええ。私も小次郎さんと一緒の方がいいです。」

「いや、でも・・・・」

みほは躊躇い気味に口籠った。
しかし、沙織達は引かなかった。

「気にしないで。私達と一緒にやろうよ。もし生徒会の人達が文句を言ってきても、ハッキリと断っちゃえばいいもん。」

「そうです。もし生徒会が何か言ってきたら、毅然とお断りになればいいのです。もし必要であれば私達が小次郎さんに、お力添えしますよ。」

華も沙織と同意見である。


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