過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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◆MBDL96yQmCZm
[saga]
2014/11/03(月) 23:45:31.45 ID:mv5hqeX00
「すいません。外してしまいました。」
華が申し訳なさそうに言う。
発射された砲弾は敵戦車ではなく、近くの地面に着弾し、激しく土煙を上げていた。
残念ながら、初弾命中ならず。
「構いません。撃破が目的ではないので。」
みほが言った通り、この攻撃は敵の撃破ではなく、敵の誘引を目的としたものである。
敵をこちらに引き付ける事さえ出来れば、それで目標達成と言える。
みほは双眼鏡越しの敵の動きを確認。
すると、敵戦車がこちらの方に向かって来ていた。
とりあえず、作戦の第一段階は成功である。
みほは、すぐさま操縦手に指示を出し、後退させた。
これから目的地である例の峠まで、敵を誘引しなければならない。
(それにしても・・・。)
この時、みほは先ほどの事を思い出していた。
(あの時、攻撃目標との距離は1000メートル。しかも移動目標。 それを、いきなり至近弾とは・・・。)
先ほど華が行った射撃。
砲弾は敵戦車に当たりこそしなかったものの、至近距離に着弾していた。
命中弾ではなかったとはいえ、かなり惜しいとこをいっている。
まだ彼女達は、本格的な訓練を始めてから、まだそれほど期間が経っていない。ほとんど初心者に等しい。
にもかかわらず、この射距離で、第一射でいきなり至近弾をたたき出したという事に、みほは驚いていた。
(これは華さんの才能・・・・。 鍛え上げれば、射撃の名手になれるかもしれない。)
みほは、華の秘められたその才覚の片鱗を、たしかに感じ取っていた。
一方、その頃
「仕掛けてきましたね。」
「お相手して差し上げましょう。」
突然の攻撃に、オレンジペコもダージリンは全く動揺することなく、それどころか紅茶を片手に、余裕の表情を浮かべながら言った。
「追うわよ。全車追撃。」
ダージリンの指示とともに、即座に全車が追撃を開始した。
5両とも陣形を乱すことなく、素早く方向転換する。その事からも、彼女達の練度の高さが窺い知れる。
「まずは、お手並み拝見といったところかしら・・・。」
そう言うと、ダージリンは余裕の笑みを浮かべたまま、ティーカップを傾け、紅茶を一口飲みこんだ。
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