過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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352: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2014/11/03(月) 23:49:43.47 ID:mv5hqeX00



「撃て撃て!! 動く物は全て撃てええぇぇ!!!」

そして、そんな状況下でも、桃はひたすら叫びながら撃ち続けるばかりであった。
ただただ、無我夢中に引き金を引き続けるのみである。

「撃てえええええぇぇぇぇぇ!!!」

砲撃戦が始まってから、桃はずっとこんな調子だった。

これは所謂トリガーハッピーというものである。
撃ち合いの最中に、熱くなるあまりに視野が極端に狭くなってしまうというもの。
今の桃はまさにそんな状態でだった。

今の彼女には、周囲の状況が全く見えていない。


そして、そんな彼女の、無線越しの叫び声を聞きながら、みほは思った。

(桃先輩って、トリガーハッピーの気があったんだ・・・・。これは今後の課題だね。)

一瞬、そんな事を考えたみほは、すぐに頭を切り替えた。

(いや・・・そんな事よりも今は、この状況を何とかしないと・・・・・。)


改めて、みほは周囲を見渡しながら、状況を確認した。


二手に分かれて来た敵は、砲撃をものともせず、砲火を掻い潜りながら迅速に進撃して来ている。
グロリアーナの攻勢の前に、大洗チームは追い込まれていった。




そして、遂には陣地の両翼部への、敵の進出を許してしまう。
2両の戦車が左翼側、3両の戦車が右翼側に、それぞれ陣取り、完全に挟み撃ちの形になってしまった。


「フフフ・・・・。」

この時、ダージリンは勝利を確信し、不敵に笑った。

「全車、攻撃開始。」

ダージリンの下令とともに、グロリアーナチームは一斉に攻撃を開始する。
激しい轟音をまき散らしながら、5両の戦車の砲口が一斉に火を噴いた。


(くっ・・・・!! 一番恐れていた事態に・・・!!)

結局戦況は、当初にみほが危惧していた通りの最悪の展開になってしまった。
両翼からの挟み撃ちである。

敵は砲撃をしながら、じりじりと迫って来る。
それに対し、大洗チームも負けじと応射するのだが、効果的な反撃はできず。

敵の砲撃による激しい爆音と衝撃で揺さぶられ、更に眼前に敵影がどんどん迫ってくる事によって強いプレッシャーを受ける。
それらの相乗効果によって、大洗チームは混乱状態に陥ってしまったのだった。



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