過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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48: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2013/08/23(金) 01:46:03.23 ID:YF/y6Otq0



「・・・・ッ!!!!」

その瞬間、みほは目を見開いた。

そして、更に沙織は言う。

「コウちゃんは私達の友達なのよ。見捨てる事なんて出来るわけないじゃないですか!!

「理由なんて、それで充分です。」

華も続けざまに言った。

友達だから・・・ただ、それだけの理由で沙織達は自分のことを庇ってくれている。
その事実がみほの心に衝撃を与えた。

(沙織さん、華さん・・・・あなた達は僕の事をそんなにも・・・。)

先程、彼女言った言葉がみほの心の中に沁みた。
自らの身の危険も顧みずに、友達として、みほの事を沙織達は懸命に庇ってくれている。
そう思うと、感極まって目頭が熱くなった。

そして気が付いたら、みほの瞳から涙が溢れていた。
零れ落ちた一筋の涙が頬を伝って流れ落ちる。


「えっ!! 小次郎さん!?」

「ちょっ、コウちゃん!! どうしたの!?」

華と沙織が、みほの涙に気づき、驚愕する。
突然の事で、生徒会の者達もギョッとした表情で固まっていた。

その場にいた誰もが、みほの胸中を量りかねていた。




そして、そんな彼女達を他所に、みほは思い悩んでいた。
自分はこのまま二人の善意に、ただ甘えていていいのだろうか?と・・・。

(二人は僕のために、ここまでしてくれているのに・・・それなのに僕は・・・・・)

ただ成り行きを見守る以外の事が何もできない自分が無性に情けなく思えた。

(このままでいいのか? 二人の善意に甘えて・・・・二人に守られるだけで・・・・本当にそれでいいのか?)

みほは自らの心に自問した。

(いや・・・・いい筈が無い。)



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