過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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525: ◆MBDL96yQmCZm[saga]
2015/12/21(月) 19:40:54.53 ID:5Yyqg3yt0



五十鈴家での騒動が無事に解決した、その後の事である。
みほ達は先に家の表に出て、華を待っていた。


すると、そこへやって来た新三郎がみほに声をかけてきた。

「あ、あの・・・。」

「はい? どうしました?新三郎さん。」

「西住さん・・・この度は本当にありがとうございました。」

新三郎は深く頭を下げながら言った。

「西住さんのおかげで、お嬢と奥様が最悪の形で別れずにすみました。」

「いえ・・僕なんて別にそんな大した事はしてませんよ。」

「いいえ。そんな事はありませんよ。全て西住さんのおかげです。改めてお礼を言わせてください。・・・・・・それで・・・」


すると、新三郎は心なしか小声になる。

「それで、西住さん・・・話は変わるんですが」

「はい? 何でしょう?」

「ここだけの話なんですが・・・・西住さんとお嬢とは一体どのようなご関係なんですか?」

「え? 華さんとの関係ですか?」

「ええ。」


それは新三郎が、みほを見た時からずっと気になっていた事だった。

新三郎から見れば、華の学友として紹介された者達の中にいた唯一の男。
そして、先ほどの騒動に際に、身を挺して華を庇った、みほの行動の事を考えると、ただの男友達とは思えなかった。


(もしかして、西住さんはお嬢の恋人なのでは?)

そんな疑問を抱いた新三郎。
だから彼はみほに問いかけた。二人はどのような関係なのかと・・・。



その問いに対して、みほは答えた。


「華さんは、僕にとって“大切な人”です。」


みほにとっては、華は恩人である。
ただの“友達”という一言で片づけられるものではなかった。
だからみほは華の事を“大切な人”と言った。





しかし・・・・



(そうか。やはり、そうだったのか。 “大切な人”か・・・・・遂にお嬢にも春が来たんだ。)

この時、二人の間で微妙にすれ違いが発生していた。

みほは華の事を、仲間という意味で“大切な人”と言った。
しかし、新三郎はみほの言葉を、恋人という意味での“大切な人”と解釈。
つまり二人は互いに相手の言葉の意図を誤解していたのだった。



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