過去ログ - 【ガルパン】みほ「僕の名は西住小次郎。」
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◆MBDL96yQmCZm
[saga]
2013/09/22(日) 22:07:06.42 ID:2ZJ2/yIe0
「では、これより戦車道の授業を開始する。」
河嶋桃が宣言する。
第一回目の授業内容は、”戦車探し”であった。
「今、我々の手元にある戦車はこの一両だけだ。しかし、この学園は昔、戦車道が盛んだった。
当時、使われていた戦車がまだ、この学園内のどこかに残っている筈。だからそれを探し出すんだ。最低でもあと4両を・・・・。
それでは、これより捜索を開始する。」
こうして彼女達は戦車探しをする事となった。
どこにあるか、手掛かりも一切無い状態での捜索。しかも、この人数で隅々まで探すには、学園の敷地はあまりにも広大だった。
まさに前途多難である。
「一体・・・・・どこ探せばいいのよぉぉぉぉぉーーーーーー!!」
沙織の叫び声が虚しく辺りに響き渡った。
今、沙織達は駐車場に来ている。
華は思わず苦笑いしながら、沙織に言った。
「さすがに駐車場には置いてないと思いますが・・・。」
「だって一応は車じゃない。・・・・・仕方ないから、とりあえず裏の林の辺りでも探してみよう。 木を隠すのは林の中って言うし。」
「それを言うなら、森の中ですよ。」
沙織の言葉に対して冷静にツッコミを入れる華。
そんな二人のやり取りを微笑ましく思いながら、みほは二人の後について行った。
(ん?)
その時、みほは背後から何者かの気配を感じた。
その場で後ろに振り返るとそこには一人の、特徴的な癖毛をした女子がいる。
その者はこちらに声を掛けたそうに様子を窺っているが、中々踏み込めずにいるようだ。
そこで、みほは自分の方から声を掛けることにした。
「あの・・・・。」
「は、はい!!」
みほが声を掛けたら、びっくりしたのか、声が裏返っている。
それでも構わずに、みほは彼女を戦車探しに誘うことにした。
「よかったら、僕たちと一緒に行きませんか?」
「え、いいんですか!?」
すると、先程までの緊張した面持ちは一変して、嬉しそうな表情になった。
「えっと・・私、普通二科の2年3組、秋山優花里といいます。不束者ですが、よろしくお願いします。」
その様子を見ていた沙織達も、自分たちも名乗ろうと、自己紹介をした。
「初めまして。私は武部沙織ね。」
「私は五十鈴花と申します。よろしくお願いします。」
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